17卒の本音就活トーク【銀行×広告】 (前編)

 

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みなさんこんにちは、ぱんのです。

映画『何者』は観ましたか? めちゃくちゃリアルでめちゃくちゃ面白いので(語彙力)まだの方はぜひ劇場へ!

さて、今日は『何者』に負けないくらいの生々しい就活トークをお届けしたいと思います。ガチで本音です。特に銀行、商社、広告業界が気になってる人はぜひぜひチェックしてみてください。

 わたしと友人の二人で録ってきました。7月上旬に録ったものなのでまだ就活の記憶が新しいころですね。

 

まずはそれぞれの就活事情紹介

ぱんの(ぱ):文学部、ベンチャー系の広告会社に内定 

就活の初期は広告がいいなとぼんやり思っていたが、業務量や配属(営業が多くクリエイティブはほんの一部と聞いて)で不安になり、メーカー、小売りなどほかの業界も視野に入れるようになった。しかし何をしたいかわからなくなっていろいろ考えた結果やっぱり広告業界入りたいなーと思い広告を中心に受けていくものの一向に受からず、もう広告無理か…ってか別にいいし!(就活が迷走してきたので、白紙に戻して考えてみた - とある女子大生の迷走日記を参照)と強がりつつも、諦めきれず広告会社を受けて内定をなんとかゲットすることができた。内定先の企業はわりと制作やクリエイティブが強いところで、やりたいことができそうなので結果オーライに終えることができた。

 

あ某(あ):ぱんのとは高校も大学も同じ、法学部男子、大手銀行に内定

銀行、専門商社、資源、鋼鉄メーカーなどを受けていって...(詳しくは本文読んでください)

リクルーターに苦しめられた就活生活だったようだ。頭が良くてユーモアがあって常に本音で話してくれる。とわたしは思っている。

 

ではさっそくどうぞ!

文字通り起こしたのでばりばりの関西弁ですががんばって読んでください(笑)

 

「別にやりたいことなんてなかった」

ぱ 就活って騙し合いみたいなとこない?

あ まあ騙し合いやんなー

ぱ そうやねんなー、だって思ってもないこと言ってるやろ

あ もうなんか、そういうのを言える人が求められてんのちゃうかなー

ぱ あ、逆に? そうやって社会に出ていくんやってこと?(笑)

あ そう、もう仕方ないのかなーって

ぱ 仕方ないんかなー、やっぱ

あ (笑)

ぱ えーあ某はさー最終的にどこに決まったん?

あ 俺は(某大手銀行)

ぱ おおお、最初から銀行狙いやったん?

あ いや、全然ちゃう。別に~ね? やりたいことなんてなかったし

ぱ なんか基本さー「やりたいことあるよね?」みたいなスタンスで来ること多くない?

あ (食い気味に)あ~それはそうやな、うん、そう、だから企業ごとに「これがやりたいです」ってのを考えていかなあかんから~

ぱ そうそうそう。「入ったら何したいですか?」って聞かれるやんかー?そんなん入っててみないとわからへんやん(笑)

あ そうそう、入ってみないとわからへん(笑)

ぱ って、思うのに言わされるやん、あれって。なんなんやろな。

あ ベンチャーとか特にそうちゃうん?

ぱ あ~、でもわたしは普段から広告というか企画をチェックしてから「こういう企画おもしろいですよね」みたいなので盛り上がったから、そんな困らんかったな。

 

リクルーター制度の非合理

あ 銀行とかは、特にやりたいことじゃなくて、がんばってきたことで評価される感じがしたから、そっちのほうが楽やったね。あの、リクルーターつくことあるやんか?

ぱ うんうん

あ ついてた?

ぱ いや、面談はしたことあるけど(笑)

あ あ、そういうとこ受けてない?

ぱ リクルーターってのはなかったかな(笑) コーヒーのみましょ、みたいなんはあったけど

あ どういうとこやったん?

ぱ ベンチャーやな、あの、オファーボックスってのに登録してて、そっから。あ、あと一回焼肉食べさしてもらった

あ 焼肉?どこで?天壇?

ぱ 梅田(笑) 夜は高いけど昼はそこそこで食べれるとこ!めっちゃおいしかったわ~

あ 俺はカフェでしゃべるっていう経験しかないわー

ぱ リクルーターと何喋るん?

あ 基本雑談やねんけど~

ぱ それ恐くない? ボロ出しそうで(笑)  

 出すよボロ(笑)

ぱ え、いいのそれ(笑)

あ (笑) そう、しかも5回6回やるからな。計7時間とか8時間とかしゃべるから

ぱ え?!?! やばない?? そんなしゃべんの? そんなん何から何まで喋らされる感じやん(笑)

あ そう(笑) そういう制度を導入してるとこほど、入ってから何やりたいかを聞いてくるな~ておもった

ぱ へーリクルーターってどういう企業がつくん?

あ 俺がリクルーターと会ったのは、トヨタトヨタESすら出さんかったけど

ぱ え、ESすら?(笑) それリクルーターどうやってつくん?

あ プレエントリーとか説明会行ったらつくで

ぱ え、まじ? わたしつかんかったで(笑) 身分差?(笑)

あ いやいや、それは業界の違いやと思うわ、〇〇大生だいたいつくもん(笑)

あとねー新日〇住金とか。J〇Eスチール。新日〇住金エンジニアリングとか。

プレエントリーとか説明会の時点で勝手にリクルーターがついて、勝手に「週末どうですか?」みたいな感じで来る(笑)

ぱ え、じゃあ複数リクルーター抱えてる状態やんな

あ そうそう。めっちゃ大変やで。日曜とか3人と会うの余裕であったもん

ぱ カフェで?

あ そう、カフェで。何杯コーヒー飲まなあかんねん、ていう(笑) 別に好きじゃないのに(笑)

ぱ えー、つらいな、で喋らされるんやろ?

あ うん、あ、でも最初の方は相手の話聞くのが多いな。最後になるとなんか追い詰められて。ほんまに働きたいか、みたいな

ぱ あーじゃもう面接みたいなもんか

あ そう、面接やな

ぱ でも公式の面接はその後に待ってるわけやろ?

あ そう。リクルーター枠ってのがあって

ぱ それさ、もうリクルーターの人と喋りつくしてるわけやん?そっからさらに何をしゃべるん?

あ そう、だからふつうの面接って20分×3くらいやん? 俺らは、リクルーターといろいろ喋ったこととか、「ダメ」って言われたことをふまえて、集大成を出すねん(笑)

ぱ ダメって(笑) リクルーターの人と一緒にひとつの作品を作る、みたいな感じか?

あ そうそうそうそう

ぱ でもそれやったらさ、正味リクルーターない方が楽じゃない?

あ それはほんまに思った

ぱ 意味なくないそれ?どういうことなん、学生を確保したいからってこと?

あ そう、どういう意味でつけてるんかわからん。明らかさ、ふつうの面接時間、20分×3でいいのに、1時間×6とかやらされてさ(笑)

ぱ アホみたいやな(笑) なんでそんなことに時間取られなあかんねんっていうな。

あ そうそうそう。そういうのにちゃんと来るのかで志望度みてんのかなって思った。

ぱ あ、そこで測ってるってこと? だるいなー

 

「決め手はお金¥かな」

あ もう就活もだるくなったから、最初に内定もらったとこ(某大手銀行)でいいやーってなった

ぱ 別にそこにめっちゃ行きたい、ってわけでもないのか

あ そうやな

ぱ じゃあ何で決めたん?

あ あーやっぱね?最終的にはお金かな(笑)

ぱ やっぱお金けっこうもらえんの(笑)

あ もらえるもらえる。30歳で900万円とか。

ぱ すご。そもそも、銀行の業界見てたのも、お金がもらえるからっていう動機?

あ いや、銀行受けてたのそこだけやねん

ぱ あ、そうなんや

あ 他は専門商社とか、適当なとこ

ぱ そこはどういう絞り方やったん?プレエントリーするときに

あ それは、上から受けてたね、専門商社で上から、みたいな

ぱ で、銀行とか商社ってのはお金がもらえるから、ってことかー。それ志望動機考えるの大変そう

あ まあなんとかなるよ(笑) 俺は志望動機とかより人柄で採用してくれるとこのほうがいいなって思う

ぱ そうなんや、人柄

あ まあ人柄っていうかやってきたことで評価してくれる、てことかな

ぱ たしかにそっちのほうがまだウソつけへんっていうか。志望動機とか、けっこう適当やったりするもんな(笑)

あ そやで、そんなんで判断されたらな(笑) (ぱんの)はベンチャー系やったらめっちゃ働かされるんちゃうん?残業代とかでる~?(笑)

ぱ えーどうなんやろ~... あんまちゃんと聞かれへんかったなー

あ てか、どういう系の会社なん?

ぱ デジダル系が強いらしい、あと映画のプロデュースしたりとか、ネット上のコンテンツ作ったりとか。企画考えたりコピー考えたり...けど入ってどこの部門になるのかってのはわからんけどね

あ それで経理とかやったりしてな(笑)

ぱ 経理とか絶対無理!!絶対ミスるわ(笑)

あ (笑) 年収とかちゃんと見た?

ぱ うん、ネットで見たんやけど、まあまあまあ...って感じ(笑)

あ 面接とかどんな感じなん?

ぱ 面接の時点で、「こういう広告好きなんです」「こういうの作りたいです」とかけっこう言う場面があったなー。「こういうの考えてみたんですけど」とか見てもらったり。最終面接とは、わりとリアルな話があって。「こういう事案があったらどういうアイデア思いつく?」とか「クライアントがぜんぜん話がわからない人だったらどう対応する?」とか

あ へーー、そんなんなんや!

ぱ やっぱ人によって就活ぜんぜんちゃうよなー

 

リクルーター面談で圧迫される

ぱ リクルーターって毎回同じ人なん?

あ いや、毎回変わる

ぱ 毎回変わるんや、めんど!

あ そうそれで全部で6回くらいやったんやけど、3回目以降ずっと圧迫されて。計8時間くらい会ってんけど、6回目の時点で連絡来んくなったから、今までの8時間なんやったんやっていう(笑)

ぱ うわーー最悪やん、しかも圧迫されて

あ そう最悪やで。「なんでなんで?」とかめっちゃ言われて

ぱ それもう時給に換算したらえらいことになるな(笑)

あ そやで(笑) 

ぱ アホらしいな(笑)

あ そう、だから俺もう新日〇住金からは鉄は買わへん(笑)

ぱ (笑)(笑) 鉄買わへんやろ(笑)

あ もうJ〇Eから買うわ(笑)

ぱ 会社とか立ち上げたらありえるかもしれんけど(笑) てか、会社立ち上げたいとか思う?

あ いやー思わんね、今のところはね

ぱ あー、銀行でお金もらってるほうが楽やもんな(笑)

あ そうそうそうそう

 

商社を切った理由

ぱ あ某は商社とかのほうがしっくりくるわ

あ あー商社はね、最終的にね、専門商社の給料がわりといいとこで最終面接までいったとこもあったんやけど、東南アジアとかアフリカと行かされんのいややから、切ったね(笑)

ぱ あ~そっかそっか...そこ(笑)

あ ヨーロッパと、アメリカ、カナダ・・・

ぱ 先進国はいいけど、ってことやんな(笑) まあ、どう考えても商社は原材料安いとこに行くことになるから、そういうとこになるよな~、アフリカとか

あ そう、それが嫌やってん

ぱ なんかよく、グローバルに活躍したい、っていう人おるけどさ、そういう人のグローバルって…(笑)

あ そやねんなー 一般的なグローバルの中には、先進国しか含まれてないから、発展途上国は含まれてないから(笑)

ぱ 総合商社は見てなかったん?

あ 総合商社は、選考が遅いからもうやめた

ぱ あーたしかに遅かったよな、6月からやったもんな

あ そう、6月スタートの時点で俺の中ではもうないなってなった、早く決めたかったし。総合商社は給料いいっていうけど、海外に行って駐在の手当てとかでもらう分が多いから。結果一緒くらいなんちゃうかなって。それやったら日本におったほうがええかなってマイレージたまるのはいいけど(笑)

ぱ あ、よさそうなラウンジに入れそうやんな(笑)

あ そう、そう!それは思った(笑) ラウンジな。入ったことある?

ぱ お父さんのやつで入ったことある

あ クレジットカードなんやんな?

ぱ そうやと思う

あ いや、ラウンジ入りたいよな(笑) ラウンジ入るためにゴールドカード作りたいもん(笑)

 

 

後編につづく!

後編では「理想の就活ってどんなもの?」「顔採用ってあると思った?」などについて話しているので乞うご期待!

就活が迷走してきたので、白紙に戻して考えてみた

 

 就活が詰んできている。

(その詰み具合を知りたい方はどうぞわたしのTwitterへ)

 

 広告業界に絞って受けていたが、面白いほどに落ちる落ちるエントリーシートでも落ちるし、筆記試験でも落ちるし、面接でも落ちる。

そして、何が悲しいかって、自分では手ごたえがあること。

「いかにも」「典型的な」エントリーシートや面接の受け答えではなく、しっかりと自分の色のあるものにしようと努力はした。本命企業はOB訪問もしたし、セミナーなどにも積極的に参加して、業界紙やネット記事もチェックしたりしてきた。面接でもタジタジになったりはしていないし、練った志望動機はすらすらと喋っているつもりだ。それなのに、面白いほどに落ちる。どこがダメなのかもわからない。「ダメ、というか向いていない、ということだから」とたしなめられるが、何に向いているのか教えてほしい。切実に。

 

 そんなわけで、もうどうしたらいいのかわからないので、就活相談に出かけてきた。相談員さんに自分の状況をしゃべった。なんで広告なの? と聞かれた。広告はクリエイティビティが求められるし、アイデアや表現で問題解決するところがいい、ちょっと世界を明るくする。コピーライターになりたいんです、とを言った(はずかしい)

 

lolllol.hatenablog.com

 

 相談員さん曰く、

 

・広告代理店内のコピーライターに頼むのは少なく、重要な案件のときだけ、自社の優れたクリエーターを使う。あとは制作会社やフリーランスの人に外注する。そっちのが安いから。

・代理店に入ってもクリエーティブに入れるのはほんの一握りだし(これは知っていた)、営業なんてのは本当の泥臭い仕事だよ、体力あるのかい?(体力そんなにないw)

・制作会社ならたくさんある。でも中途採用しかないから、新卒で入るならとりあえずアルバイから始めるしかない。

・広告を受注する側より発注側になったほうが楽だと思う。そのためには、どこか事業会社の管理部門に入ればいいと思う。

広告業界はめちゃめちゃ倍率高いから、ほかの業界も受けるべき

 

 そんなわけで、私はもう広告業界、いいかな・・・みたいな気分になってきてしまった。最近就活に心をガリガリ削られたせいで、自分が何をしたいのかいまいちわからなくなってきた。広告業界の明るい一面だけを見て(もちろん暗い一面も知らなかったわけではないけど)、自分を追い立てるようにして暗い一面をあまり意識しないようにしてきたんだと思う。

 でも今日、相談員さんに改めて現実を告げられると、「なんか無理かも」と思えてきた。もうこうなったら業界がどうのとか置いといて、自分がどういう生活をしたいのかを考えようと思う。相談員さんも、「土日絶対休みたいならBtoB、平日休みでもいいんならBtoCだね。志望動機なんてそんなもんじゃないかな」と言っていた。

 自分は侵されていない!と思ったけど、どうも説明会やらセミナーの「やりがい」「成長」「やりたいことをやれ」三拍子に毒されてきてしまった気がする。

 自分の生活、人生がどうありたいか、をまともに考えずにここまで来てしまった。どうしたら自分が幸せに生きていけるか、をまず考えなくてはならない。

 

 日本という国は、少ないお金で満足度の高い商品やサービスを手に入れられる。

そこらへんに売っている食料品は安くてもとてもおいしい。100円ショップもドラッグストアも驚きの充実っぷりで、外国人観光客からも大人気。コンビニのごはんやコーヒーもどんどんおいしくなる。TSUTAYAでは年がら年中旧作100円セールをやっているし、huluやAmazonの定額サービスを使えば好きなコンテンツをいくらでも楽しめる。本が読みたくなれば、図書館に入り浸ればいい。デバイスさえもっていればインターネットは使い放題。漫画は古本屋で買えば安いし、漫画喫茶もある。

 そもそも、もはや必ず家買ってローン35年、車もローンでいいからいいやつ買わなくちゃ!みたいな時代でもない。

 

 ちょっと待って、あれ?

 自分の時間と労力を引き換えにお金をたくさんもらうよりも、少ないお金でも満足できるんだから、衣食住と最低限の娯楽費さえ確保できるお金を稼いで、あとはできるだけたくさんの時間を本やら映画やら漫画に費やしたり、趣味に使ったりしたほうが幸せな生活ができるような気がしてきた。

 

 そもそも自分ってどんなひとだっけ? というのを考えてみた。

・人が多いところがあまり好きではない

・満員電車に乗りたくない

・のんびりしてるほうだから時間に追われたくない

・好奇心が強いからたくさん、本を読んだりネット見たりするのが好き

・おいしければ安いものでも満足できる、定食屋さんとか好き

・文章を気ままに書くのが好き

・写真にもちょっと興味ある

・お金があったらいろんなところに旅行行きたい

・海を見るのが好き

・南国の開放感が好き(→高じてウクレレを弾くのが好き)

・いずれは縁側のある家に住みたいと思う

・子どもが好きなので、結婚したら子どもがほしい

・結婚はしたいと思う、現時点では

・よく寝る

・色彩や配色に興味がある

・デザインにも興味がある

・一人暮らししたい

 

結論:

・給料の高さよりも、自分の時間を確保できることが大事

・大都会は避けた方がいい

 

...今までの就活はなんだったんだろう。

 これから就活するみなさん、「やりがい」「成長」神話や、自分の学歴、親の期待、周りの進路などに惑わされず、自分がどういう生活をしたいのかを最初に考えておいても損はないよ。じゃないと、私みたいに就活も終盤、みたいな時期に白紙に戻すことになってしまうよ。とほほ。

 

こんな記事もあります↓

lolllol.hatenablog.com

本気で就活は6月解禁と思い、2社しかエントリーしていない人に会った

タイトルの通りである。
純真かつこれ以上なく情弱、そして嫌いになれない。都内の大学院の中国人留学生である彼女とは、あるOB訪問で一緒になって、OB訪問後にいろいろと話した。

彼女は、日本の広告を学びたくて、コミュニケーションデザインを勉強しに日本の大学院に来たらしい。中国の広告は、ひねりやクリエイティビティがなくてつまらない、と彼女は言っていた。
そして、今現在、広告会社上位2社しかエントリーしていないと言う。なんたる強者。妥協一切なしの攻めの姿勢、素晴らしいな。

以下、会話形式でお届けする。
内容は、彼女の就活に対する考え方、6月解禁を真に受けた原因、中国の就活事情、留学生の面接に対する不安、広告会社の志望動機などについて。

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私「2社とも落ちたらどうするの?」  

彼女「そのときはまた考えるよ〜。どうしても行きたいところだけ受けて、自分の退路を絶ってる感じ」

私「中国に戻るのは考えてないの? 帰国子女なら優遇されそうだけど」

彼女「ないな。今富裕層ふえてるし、海外経験のある人は多いけど、学力とか能力はピンキリだしふつうに就職できない人もたくさんいるよ。
 あと、せっかく頑張って日本の大学院に来たし、日本の企業に入りたいと思ってる」

私「なるほど…日本の広告学びに来たんだし、広告会社入りたいよね」

彼女「うん。わたし、就活解禁が本当に6月だと思ってた。そしたら全然ちがうね(笑)」

私「それを真に受ける就活生がいるほうがびっくりだわ!!(笑)  周りの人たちは教えてくれなかったの?」

彼女「周りはみんな外資狙いだったから、タイミングが違くて。まあ日系は遅いよね〜と思ってた(笑)」

私「あ〜〜(笑)  そういえば中国の就活ってどんな感じなの?」

彼女「就活の時期は決まっていなくて、1年生からインターンとか行って動いてる人もいる。面接は、日本より少なくて1、2回とかかな? あとやっぱり、日本よりコネがものを言う(笑)」

私「そうなんだ。時期決まってないのはいいな。卒業後に見つける人もいる?」

彼女「基本は卒業前だね。あ、あとリクルートスーツはない。わたし、本当にスーツ大嫌いで、着ないといけないときは訪問する会社のトイレで着替える(笑)」

私「嫌いすぎ(笑)」

彼女「暑いし苦しいし。日本に来る時期間違えたよ。女子高生はあんな可愛い制服があるのに、わたしが来たときには真っ黒のスーツだよ」

私「コスプレするしかないな(笑)  中国の制服はどんな感じなの?」

彼女「自分の服の上に、ジャージ着る感じ。ぜんぜん可愛くともなんともない」

私「ジャージは萎えるな〜。てか、面接近いよね…なんか考えてる? 言うこととか」

彼女「まだ! 日本語が不安だから怖い。自分の能力を、日本語で、しかも短時間で話すのできるかな…」

私「能力があることと、それを上手く示すことができるのかは、別物だもんね」

彼女「そう!!本当にそう! どうやって自分を魅力的に伝えたらいいのか…働いたら見せられるけどそんなことできないし」

私「そうだよね…会社に入ってしたいこととか、決めてる?」

彼女「ただ、面白い広告が作りたいだけ(笑)」

私「わかるな〜、動機なんて本当はそんなものなのに、なんでたくさん語らないといけないのかね(笑)」

彼女「ね、もっとシンプルでいいのに」

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そして、今日私も彼女も面接を受けた。会場は違うけれど、ほとんど同じ時間帯。
彼女、うまく日本語話せたかな。

お互い、通ってるといいな。