【OUR HOUSEの感想】不快感を分析してみた

芦田プロ率いるOUR HOUSEを見た。イライラしたり不快感を覚えたりする箇所いと多し。以下気になったところを挙げていきます。


・桜が無礼すぎる

1) いくらアリスの存在がむかつくからと言ってあのような態度はないんじゃないか? 一応目上な人のわけだし。Get out!! なんてかなりきつい言い方だと思う。

2) 外国人蔑視を感じる
初対面の場面でアリスに向かって
「ていうか、何人!?」と叫ぶ場面や、「ここは和の国日本!土足で上がるな!」「(アリスが主人公の)不思議の国じゃなくてお辞儀の国よ!」とわめく場面。日本がえらくてガイジンは日本の文化に合わせろよ! という勢いだ。

そういや、前日ある飲食店の外国人向けの高圧的なメッセージが取り上げられて、物議を醸していた。
flutter-z.com


「日本の恥」「おもてなしはなんだったのか」「東京オリンピックが心配だ…」といったコメントがあった。
桜の言動(というか脚本家)には、こういったメンタリティーが根底にある気がする。

3) おじいちゃんに対する介護の「脅し」
アリスとキッチン使用権をめぐって料理対決する桜が、自分の料理に票を入れてもらえるよう、おじいちゃんにこう脅している。
「おじいちゃん、介護やってあげないよ〜? 冷たい施設で寂しく死ぬよ?」
これは二重の意味でひどい。
①そもそも、なんで桜がおじいちゃんの介護をするだろう、という前提なのか。お父さんはポンコツにしても、おばさんもいるし、お兄ちゃんもいるし。料理は長女の桜がやる、ってのもそうなんだが、長女のやるべきこと:料理、介護、という性的役割の押し付けが垣間見える。
②もう一点は、冷たい施設。施設で働く方々に本当に失礼。家族に介護してもらえない老人はかわいそうなんだ、というしょーもない価値観を押し付けようとしてる。施設で楽しく暮らしてる方だってたくさんいるでしょうよ。圧倒的な想像力と思いやりの欠如だと思う。

・不倫するやつは死ぬべき、という発言
これもひどい。最近不倫の話題多かったから盛り込んでおいたんだと思うけど、こんなつまらない盛り込み方ならやめとけ。
不倫してるわたしのパートナーは死すべき、ならまだいい。でも一般論として語るのはあまりに時代遅れというか、リベラルではなさすぎるというか。しかも死ぬ、とか死刑なんていう過激なワード使うとか下品すぎ。子供もたくさん出てと、観ているはずなのに。
テレビでこんな発信の仕方をするから、世論が他人のプライベートに関して必要以上に批判する傾向にあるんだろう。

・アリスのカタコト具合が中途半端
「勉強、studyしなさい」
みたいな感じで、日本語+英語のセットで言うことがけっこうあったけど、日本語で言えるんなら英語で言う必要ないだろう。カタコト演出下手すぎ。

・居場所=キッチンというアリスの思考回路
桜から料理対決を申し込まれた際、アリスは一瞬悩んで、そのときにダンナに言われた「居場所、必要だとされる場所を作るべき」を思い出して対決を受け入れる、という描写があるが、料理作ったら居場所できる…!というのも家庭内における妻、そして母を料理をする人、と決めつけているのか窺える。しかもそれをアメリカ人であるアリスに内面化しちゃうなんて、リアリティーないにもほどがある。料理すれば、居場所が…! なんてそんなことを思うわけがない。

と、まあこんな感じです。全体的に価値観が古臭い。時代錯誤なヒューマン(笑)ドラマ。おまけに主題歌もあまり合っていない。

初回の視聴率が大コケしたとニュースがあったが、もっと落ち込むだろう。少なくともわたしはもう見ない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160418-00000091-spnannex-entheadlines.yahoo.co.jp

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